Part33. 途切れることのない元夫の呪縛 ~同情心の芽生え再び~

自分にとって一番大切なことは何?それが全て!!

実家での生活が再び始まり、私は、弁護士のことを調べたり、法律相談へ行ったり、離婚に向けて動き出していました。

ところが、彼からの執拗なまでの連絡は、決して途絶えることがありませんでした。

そして、元夫の「娘に会いたい…」と言う言葉を聞き続けていると、私自身、とても切ない気持ちになり、このまま父親のいない子どもにしても良いのだろうか…という自問自答が始まりました。もちろん、彼に対する可哀そうという気持ちも沸々と湧いてきました。

そんな中、娘を連れてよく近所の公園に散歩に行っていたのですが、両親には内緒で、そこで会うことになりました。今思い返してみれば、自分の芯の無さに失望しますが、娘を抱っこする彼をみて、これで良かったのか…という気持ちになりました。ただ、こうして公園で会っているときも、彼は、娘よりも、明らかに、私に対する執着心が強かったことを覚えています。

こうして、元夫とはSNSで連絡を取り合い、深夜に電話がかかってくる…そこで、私と娘に戻ってきてくれるよう説得される、そして、翌日、また公園で会う…という負のルーティーンが開始しました。その後、元夫と私の共通の友人であるブラジル人を交えて話し合いの場も設けられたりしましたが、話し合いがまとまることはありませんでした。

また、この共通の友人(ブラジル人)も、彼のことを非常に同情しており、彼と私の中を再び取り持とうと奔走していました。

実家では、再び、両親との会議が開かれました。私は、「彼のことは、嫌いにはなれない…」と思わず言ってしまいました。私の気持ちに、薄々気づいていた両親は、それでも、娘のことを真剣に考えるように説得し続けました。

そこで私が出した結果は…いうまでもなく、彼との決別でした。

元夫に対する同情心が大切なのか?娘の未来が大切なのか?様々なことを天秤にかければ、おのずと答えは導かれました。もちろん、自分の心の整理をするには相当な時間を要しました。

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