Part29. ⑦絶対に知っていてほしい!「出産後」~病院に見捨てられる!?~

教訓:自分が本当に困っているとき、手を差し伸べてくれるのは誰か心得ること!

あれは、深夜2時過ぎでした。母が娘を抱っこであやしてくれていた時、椅子に座っていた私に、再び、あの大量出血が襲ってきました。

今回ばかりは、特大の生理用品を使用しても、ものの数秒でダメになり、立ち上がった瞬間、カーペットにまで、ボタボタと滴り出しました。

これまでと明らかに異なっていたことと、意識が遠のいてきたため、自分の意識が無くなる前に、自分で救急車を呼びました。

そんなこんなで、寝ていた父が私に付き添い、娘は母にお願いして、意識朦朧で市民病院へ搬送されました。

そして、宿直の男性で中堅産婦人科医が処置にあたってくれましたが……

出血が止まらないため、体内にガーゼを詰めるだけ詰めて、どこかへ行ってしまいました。すると、近くにいた看護師数名が、こんなことを話し出しました。

「先生は、どこ行ったんだろう。そう言えば、1ヶ月前にも、同じような患者さんが来て、亡くなったよね。それにしても、あの先生、全然ダメだよね。どこかへ隠れてるんじゃないの。」

……私は、意識こそ薄らいで身体も力が入らず身動きは取れませんでしたが、耳はしっかりしてました…それを聞いて、どんなに不安な気持ちになったか…まだ、娘を残して死ねない!と強く思いました。

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