Part18. 結婚~待ちわびた赤ちゃん~

教訓:好きな人を“なんとかしてたいたい”という考え方は、単なる傲慢!!

彼の母国での離婚は、帰国後しばらくして成立しました。そして、いよいよ、彼と結婚することになりました。

彼からは、これまで、「付き合ってほしい」「結婚してください」という言葉も、指輪も、一切ありませんでした。(さすがに結婚指輪だけは、何度かお願いして、新婚旅行より、さらに後に安価なものをプレゼントしてくれましたが..…..)

その後、赤ちゃんを待ち望みましたが、1年近くたっても妊娠できませんでした。生理が来るたびに落ち込みましたが、彼は、私が子どもを望むなら、授かりたいというスタンスでした。

私が、子どもが欲しいことを知っていた彼は、色々とお世話になっていたブラジル人女性に相談して、不妊治療で評判の良いクリニックを教えてもらい、そのクリニックへ通院することになりました。

 自宅から、車で50分くらいのところにあり、予約してあっても待ち時間は2時間近くが当たり前の人気クリニックで、仕事の帰りに一人で通院し始めました。最初は、(ニートだったため)何度か一緒に彼も付き添ってくれましたが、それも数回。結局、薬物療法、妊娠しやすくするための注射…など、ほとんどを一人でこなしました。

タイミング療法や体内受精は、彼の協力も必要でしたが、それ以外はすべて一人でした。結局、彼の精子に元気がないことが原因の不妊でした。そのため、私の卵子を採取してから、体外受精を試すことになりました。

 

通院の日……待ちに待った、赤ちゃんが、私のお腹に来てくれました!その日から、今度は、妊婦検診の始まりです。妊娠をとても喜んでくれましたが、それでも、彼が付き添ってくれたのは、数えるくらい…子どもは可愛いそうですが、きっと、自分のことが第一だったのでしょう。たまに付き添ってくれても、待ち時間には、ずっと、携帯をいじったり、敷地内禁煙でしたが近くで喫煙していたり、駐車場で友人と通話していたり…

この時、私が考えていたのは、「赤ちゃんが一番!!さらに、彼のことも育ててあげなければならない…」でした。

彼のことを育てる、更生させる…というと傲慢かもしれませんが、それぐらいに手のかかる大人でした。非常識な行動をすることが多々あり、“私が教えてあげなければ”、“直してあげなければいけない”…という強迫観念に似た気持ちがありました。

でも、それは、愛ではなく、母性でもなく…完全に彼にコントロールされていた私の幻想でした。

 

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