Part15. 私の入院~私の時間もあなたのもの?~

教訓:あなたの好きな人は、あなたを心から大切にしてくれているか見極めて!

ある日、私が毎年受けている健康診断の結果、卵巣に少し問題があることが判明しました。そして、初めての入手術・入院をすることになりました。

結果は、彼にも伝えました。とても心配していましたが、入院中、スマホで連絡を取り合うものの、手術に付き添うこともなく、結局、見舞いに来ることは一度もありませんでした。

……..少し寂しくなりました。でも、彼なりに、私の家族へ配慮しているのだと思いました。そんなようなことも言っていたので…ただ、両親に対して後ろめたさがあったのか何なのか……実際のところは分かりませんが…。

そして、退院後、やっとアパートへ帰りましたが、彼は、そこまで心配している様子はありませんでした。

そんな彼は、今思えば、とんだ身勝手男なだけでした。

一緒に暮らしている間、彼は「自分はうつ病だ…ブラジルでも薬を飲んでいた」とか、仕事を始めて早々、「体がきつい、腰が痛い、皮膚が炎症を起こした」とか、ヘビースモーカーだったのですが、突如、「禁煙したい」と言い出したりして、頻繁に私を引き連れて色々な病院を渡り歩いていました。

…要するに、自分のことは大切に、私のことは、そんなに大切にしていなかったのだと思います。本人はそんなつもりはないかもしれませんが…

そして、彼と生活するようになってから、私の時間は、彼のために使う時間へと変わっていきました。決して二人のための時間ではありませんでした。

彼の健康は、当時、私にとって心配事の一つだったため、彼が、どこか調子が悪いと言えば、必ず病院へ付いていきました。(日本語がほとんど話せないため。)ただ、問題は、治療にきちんと向き合うならば良いのですが、飽きたらすぐに通院を止めて、自分には合わない…とか、ブラジルの医療の方が上だなどと言い出し、また悪くなったら通院する…という悪循環でした。どれだけ、私が心配しても、本人に治療の意思がなければ、それは、時間の無駄でしかないのに…当時、私は、何となく、この事実を気づかないふりしていました。

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