Part31. 元夫の呪縛 序章 ~HELP!~

自分の大切な人を守るために、今、何をすべきか考えて!

術後、自宅に戻った私は、元夫の存在のおかげで、娘と平穏に過ごせるわけもなく…

この頃になると、元夫は、私の両親に対して不平不満を漏らすようになっていました。娘の面倒まで全てみてもらい、何の援助もしようとしない態度…彼のおかしさに、私は気づいていましたが、ここでも気づかないふりをして、一か月後に自宅へ戻りました。

帰宅したのは、とある日の夕方。荷物を自宅に搬入していても、彼は全く手伝おうともしないし、ソファーに横たわってTVを見ていました。そして、娘のことをたまに、見に来る…、また、ソファに戻るの繰り返しでした。

そんな中、彼が2つのことを言い出しました。

「娘ちゃんが指をしゃぶっている。これは、良くないから、辞めさせる必要がある。YouTubeで見た〝唐辛子を塗る”方法を試そう!唐辛子ない?」

「娘ちゃん、耳が頭にくっついてばかりだから、こんな耳の形になったら可愛くなくて、可哀そうだから、耳にテープを貼って、耳が倒れないようにしないといけない!」

というものでした。ただの机上の空論なら良いのですが、本当に実行しようとしました。この時、❶は唐辛子がなかったことと私の説得と猛反対により断念しましたが、❷は、娘が泣き叫ぶ中、セロテープをベッタリ頭の毛にも付けて実行してしまいました。

この際の状況ですが、彼は、無職。そして、夜、よく眠れないとかいう理由で、睡眠薬を飲んだ状態で、目もうつろでした。このため、彼がソファで意識をなくしたのを見計らい、娘のテープを剝がしました。

我慢ならない!!!!無知な元夫が、娘を危険な目に遭わそうとする…これだけは、絶対に許せない!!!そう思いました。

その後、彼が目を覚まし、夕食の時間になりました。そして、また、彼が私の両親の悪口(罵り方が下品すぎて、本当にゲンナリします。)を言い出し、娘への対応についても口論となり、夕食後は、すぐに娘と風呂へ入りました…彼は、一切の手伝いをしてくれることはありませんでした。

その後、また、ソファで寝てしまっている彼をみて、娘と2人で2階へ行き、娘を寝かしつけた後、必要最低限の身の回りの生活用品をカバンへ詰めて、思い切って両親へ電話をしました。身体が、勝手に動いていました。

「助けて…このままでは、娘も私も、危ない!」

そうすると、両親は、夜の11時頃にも関わらず、「今から、迎えに行くから待っていなさい。」と言い、自宅へ向かってくれました。

私は、身長の大きな彼が、かなり危ない状態だと判断して、友人夫婦にも、近くから見守っていてほしいと連絡して、同じく自宅へ向かってもらうことになりました。

 

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